WMSとは?機能やメリット、種類まで解説!

WMSとは?機能やメリット、種類まで解説!

2022/11/02

WMSとは、「Warehouse Management System」の頭文字を取ったもので、日本語では「倉庫管理システム」と訳されます。
倉庫内の在庫に関する情報を一元的に管理できるシステムのことです。

ECサイトの運営などにおいて、「在庫が合わない」「出荷ミスが多い」「物流コストがかさむ」といった倉庫・物流に関する課題は、経営層にとって無視できない問題です。

これらの課題を解決し、物流業務を効率化・高度化するために不可欠なのが、WMS(倉庫管理システム)です。
WMSは、入庫から出庫までの倉庫内業務を一元管理し、作業の正確性とスピードを大幅に向上させます。
特に、多品種・小ロット・短納期が求められるEC業界において、WMSによる正確な在庫管理と効率的な出荷作業は、顧客満足度の向上と経営の安定化に直結します。

この記事では、WMSとは何かや、WMSの主要な機能、導入による具体的なメリットなどをわかりやすく解説いたします。

物流コストの
内訳可視化手法KPI設定改善事例などを解説

本ガイドでは、物流コストの内訳、見える化の手法、
KPI設計、改善事例までを網羅し、
初めての方でも理解できるよう分かりやすく整理しています。

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1. WMSとは

WMSとは、「Warehouse Management System」の頭文字を取ったもので、日本語では「倉庫管理システム」と訳されます。

WMSの意味について

倉庫管理システムであるWMSを使用することで、商品の入荷から保管、ピッキング、出荷、棚卸といった一連の倉庫内の在庫に関する情報を一元的に管理します。
倉庫や物流センター内で行われる「モノの流れ」と「作業」を効率的に管理・最適化するのがWMSの基本的な役割です。
WMSによってリアルタイムでの正確な在庫把握と作業の標準化が可能になります。

WMSを導入する際は、
・自社で構築したサーバーを使う
・ネット上のクラウドを使用する
・PCにソフトウエアをインストールする
等の方法があります。

WMSとほかの物流・在庫管理システムとの違い

WMSは、倉庫内業務に特化している点で、ほかの物流・在庫管理システムとは異なります。

【在庫管理システムとの違い】
WMSの主な目的は、倉庫内の作業効率化がは在庫の保管場所(ロケーション)や入出庫のプロセスなど、詳細な「モノの動き」を管理することです。
一方、在庫管理システムの主な目的は、適正在庫の維持です。
倉庫外にある流通在庫なども含め、在庫数量を管理する在庫の帳簿機能としての側面が強いです。

【基幹システム(ERP)との違い】
WMSが倉庫内の「物流」に特化し、現場の作業をリアルタイムで管理するのに対し、基幹システム(ERP)は、企業の販売や購買、会計、人事など、企業全体の経営情報(商流)を一元管理します。
WMSは、基幹システムが管理できない倉庫内の詳細な作業を補完する役割を担います。

【OMS(注文管理システム)/TMS(輸配送管理システム)との違い】
WMSが倉庫内の作業(入庫から出荷まで)を管理するのに対し、OMSはECサイトやモールなどからの注文情報や顧客情報を管理します。
TMSは、倉庫外の輸配送業務(配車計画、配送ルートなど)を最適化します。

 

2. WMSの主な機能

WMSで活用できる基本的な機能を見ていきましょう。

入荷管理機能

入荷する在庫の数を把握することが可能です。
事前に入荷先から送られる情報にもとづき、自動的に入荷予定リストが作成できます。

出荷管理機能

出荷先からの希望数などを集計して、出荷リストの作成を行えます。
また、リストにもとづいたピッキングリストが作れるので、スムーズな出荷作業が可能です。

在庫管理機能

倉庫内の在庫数をリアルタイムで確認できます。
数量だけでなく倉庫内のどこに保管されているかも把握することで、正確な在庫の管理ができるのです。

棚卸管理機能

目視によるカウント作業から、ハンディターミナルに変更することで、棚卸作業にかかる時間と労力を大幅に削減できます。
また、システム在庫と現場の棚卸結果の差異を自動で検出できるため、在庫の正確性を保てます。

書類・ラベル印刷機能

入荷や出荷に必要な書類とラベルの印刷が行えます。
納品書や荷札等の作成と印刷が簡単にできるので、作業にかかる時間の短縮が可能です。

 

3. WMS導入のメリット

WMS導入は、特に業務品質、顧客満足度、コストの3点に大きなメリットをもたらします。

業務効率化

WMSは、ピッキング作業において最適なルートを自動で算出し、作業員に指示してくれます。
このため、商品を探す手間や倉庫内での無駄な移動が削減され、作業効率が向上し、出荷までのリードタイム(時間)を短縮できます。

また、システムが明確な作業手順を示すため、経験やスキルに関わらず、誰でも一定の品質で作業を遂行できるようになり、作業を標準化し、属人化を解消できます。
これにより、新人教育にかかる時間も短縮できます。

このように、WMS導入によって営業の効率化を実現できます。

在庫の可視化

WMSでは、入庫・出庫・移動の度に在庫情報が即座に更新され、正確な在庫状況をリアルタイムで可視化してくれます。

在庫情報が正確になり、ECサイトや販売システムと連携されることで、在庫切れによる販売機会の損失や、逆に過剰在庫による保管コストの発生を防ぐことができます。
このリアルタイムの在庫情報は、適切な発注判断や経営の意思決定にも役立ちます。

在庫情報の可視化に加え、ロケーション管理機能により、「どこに何があるか」がシステムで把握できるため、空いた場所に効率よく商品を収納するフリーロケーションの導入が可能となり、倉庫内の省スペース化を実現にもつながります。

コスト削減

WMSで正確な在庫管理が実現できることにより、過剰在庫を抑制し、商品の滞留や廃棄による在庫コストを低減できます。

また、業務効率化と作業時間の短縮によって、少ない人数で現場を回せるようになり、残業代などの人件費の削減にもつながります。

さらに、間接コストとして、誤出荷が減ることで、再配送費用やクレーム対応にかかる人件費なども削減できます。

 

4. WMS導入のデメリット

WMS導入は多くのメリットをもたらしますが、導入前に知っておきたいデメリットと注意点もありますので、ご紹介します。

導入コストがかかる

特にオンプレミス型やスクラッチ開発型の場合、サーバー構築費用やカスタマイズ費用など、高額な初期費用が発生します。
クラウド型は初期費用を抑えられますが、月額の利用料が発生するため、継続的なランニングコストがかかります。

導入準備と時間がかかる

WMSを導入する際は、システムの仕様に合わせて現行の倉庫業務フローを見直す必要があり、それに伴う準備と工数がかかります。

さらに、新しいシステムへの移行には、現場スタッフへの操作トレーニングやマニュアル作成が不可欠です。
教育が不十分だと、システムが現場に定着せず、かえって業務効率が落ちる恐れがあります。

導入目的の明確化が必要

「WMSを入れること」自体が目的となってしまい、「何を解決したいのか(課題)」が曖昧なまま導入すると、必要な機能が不足したり、期待した費用対効果が得られなかったりする失敗につながります。

事前に解決すべき課題を明確化し、それを解決できる機能が搭載されているかを確認することが重要です。

 

5. WMSの種類

WMSは、システムの提供形態によって、コストやカスタマイズの自由度が大きく異なります。
ここで、WMSの主な種類を3つご紹介します。

クラウド型(SaaS)

クラウド型(SaaS)とは、インターネット経由で利用するサービス形態です。

初期費用が低く、短期間で導入可能です。
また、運用・保守はベンダーに任せることができます。

一方で、カスタマイズ性に制限があったり、月額のランニングコストが発生したりする点には注意が必要です。

オンプレミス型

オンプレミス型とは、自社サーバー内にシステムを構築し運用する導入形態です。

カスタマイズの自由度が高く、既存システムとの連携が容易な点がメリットです。

一方で、初期導入費用が高額になる点はデメリットです。
また、運用・保守を自社で行う必要があり、専門知識を持つ人員の確保や、人件費を中心とするランニングコストがかかります。

パッケージ型

パッケージ型とは、既存のソフトウエアを購入し、自社でインストールする導入形態です。

比較的、低コストで導入可能で、軽微なカスタマイズも可能です。

しかし、カスタマイズには限界があり、大規模な変更には不向きです。

 

6. 失敗しないWMSの選び方

WMSを選ぶ際のポイントは、以下の通りです。

自社の課題解決に必要な機能があるか

自社の課題を解決できる機能が搭載されているかどうかを確認しましょう。

たとえば、「在庫差異をなくしたい」なら、リアルタイムの在庫管理や棚卸管理機能の充実度をチェックする必要があります。
「誤出荷をなくしたい」なら、ハンディターミナルを使った精度の高い検品機能が搭載されたWMSが良いでしょう。

自社の業種に特有のロット管理や賞味期限管理などに対応しているかどうかを確認することも重要です。

既存システムとの連携性

ECカートシステム、OMS(受注管理システム)など、自社で利用しているほかのシステムとAPI連携できるかを確認しましょう。

シームレスなデータ連携ができれば、手動入力の手間をなくせ、業務効率化につながります。

拡張性の高さ

WMSは、一度、導入したら、長期的に利用する可能性が高いため、拡張性の高さも確認しておきましょう。

たとえば、EC事業の成長に伴い、取り扱い品目や拠点が増える可能性があります。
将来のビジネス拡大に柔軟に対応できる拡張性があるかをチェックする必要があるでしょう。

提供形態と予算のマッチング

導入費用が予算内で収まるかも確認します。
単に、金額だけでなく、たとえば、中小規模でコストを抑えたい場合はクラウド型、大規模で高度なカスタマイズが必要な場合はオンプレミス型というように、予算とカスタマイズの自由度で最適な提供形態を選びましょう。

 

7. WMS導入事例

WMSを導入することで、多くの企業で成果が出ています。
ここでは、当社の顧客事例から、WMS導入で成功したものをご紹介します。

A社では、商品部と物流部が同じ倉庫内で商品管理をそれぞれで行っており、属人的かつアナログな管理体制となっていました。
このため、情報共有がうまくなされず、在庫管理において常に過剰・過少な状況が散見されていたのです。

そこで、WMSを導入。
その結果、商品部がシステム上で商品管理を行えるようになり、倉庫内での作業等の削減につながりました。
商品部と物流部との連携も取れるようになり、定期的なレポート資料から在庫管理の適正化に成功しました。

本事例について詳しくは、下記ページをご覧ください。
https://neo-logi.com/actual_introduction/20210126-782/

 

8. ネオロジスティクスのWMS

ネオロジスティクスでは、カスタマイズ性の高いWMSを、自社開発しております。
WMSの活用によって、パートさんの工数管理や人員シフト管理、ロケーションレイアウト設計の為のABC分析、お客様との定例会議のためなどの情報のアウトプットすることで、物流業務の「可視化」を実現できます。

単なる場所の管理だけでなく、「賞味期限や製造ロット、シリアルなどのトレーサビリティーを求められる管理機能」まで、豊富な実績を有しています。
社内にシステム部門を持ち、稼働後の修正や機能追加なども柔軟に対応可能な体制を整えています。

ネオロジスティクスのWMSのメリット

  • お客様の要件や事情に合わせて仕様を作りカスタマイズ性の高いWMSを提供可能
  • 稼働後の修正や機能追加なども柔軟に対応可能
  • 物流業務の改善のための仕組み・ノウハウを盛り込んだWMSを提供可能

WMSの導入をご検討されている企業様は、ぜひ、お問い合わせください。
https://neo-logi.jp/contact/

物流コストの
内訳可視化手法KPI設定改善事例などを解説

本ガイドでは、物流コストの内訳、見える化の手法、
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9. まとめ

WMSは、ECサイト運営にとって、物流を「コストセンター」から「競争力の源泉」に変えるための重要なデジタルツールです。

WMSを導入することで、ヒューマンエラーの削減、業務の標準化、強度リアルタイムな在庫情報の可視化が実現し、最終的に物流コストの最適化と顧客満足度の向上という形で、経営に貢献します。

導入に際しては、導入目的の明確化、必要な機能の洗い出し、そして他のシステムとの連携性を重視し、自社に最適なWMSを選定することが成功の鍵となります。自社での導入が困難な場合は、弊社の物流アウトソーシングのような外部サービスの利用も視野に入れ、物流全体の最適化を目指しましょう。

当社では、IT技術を活用することによる倉庫作業の効率化のお手伝いをしております。
企業様ごとに最適なWMSの提案をさせていただきますので、お気軽にお声がけください。

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