
物流サービスとは?種類やメリット・導入時の選び方を徹底解説
2022/11/30
コンテナ輸送とは、国際的に統一された規格のコンテナを用いて、船、鉄道、トラックといった複数の輸送手段(モード)間で、貨物を積み替えることなく輸送することです。
国際物流に不可欠な「コンテナ輸送」は、世界中のモノの流れを支える基盤です。
規格化されたコンテナを用いることで、効率的かつ安全な海上輸送が実現します。
本記事ではコンテナ輸送の流れ、メリット・デメリットを解説します。
コンテナ輸送とは、国際的に統一された規格のコンテナを用いて、船、鉄道、トラックといった複数の輸送手段(モード)間で、貨物を積み替えることなく輸送することをいいます。
コンテナ輸送が普及する以前は、貨物をバラバラに梱包し、港で一つひとつ船倉に積み込む「在来船輸送」が主流でした。
これに対し、コンテナ輸送は貨物をコンテナに収納し、コンテナごと輸送するため、船・鉄道・トラックといった異なる輸送モードをまたいでも、スムーズかつ効率的な輸送を実現します。
コンテナ輸送の基本的な流れは以下のようになっています。
輸出国側で、輸出者(越境EC事業者など)が自社の倉庫や指定場所で貨物をコンテナ内に詰め込む作業(バンニング)を実施します。
バンニングを終えたコンテナは、トラックなどで港に隣接するコンテナヤードへ輸送・搬入され、船積みを待つコンテナとして一時保管されます。
コンテナが搬入された後、船積みを行うため、税関に対して輸出申告を行います。
税関による貨物検査などの必要な審査を経て、輸出許可が下りると、コンテナは正式に船積み準備が完了となります。
この手続きは専門性が高く、フォワーダー(国際輸送の仲介業者)が代行するのが一般的です。
輸出許可を得たコンテナは、コンテナヤードからガントリークレーンなどの専用機材を用いて、本船(コンテナ船)の指定された位置に迅速かつ効率的に積み込まれます。
この積み付け技術の効率化こそが、コンテナ輸送が大量輸送に適している理由です。
すべてのコンテナが積み込まれた後、コンテナ船は出港し、仕向地(輸入国側の港)に向けて航海を開始します。
輸入国の港に到着後、コンテナは船から陸揚げされ、輸入国側のコンテナヤードに搬入され、一時保管されます。
輸入者(現地の輸入代行業者など)は、輸入国の税関に対して輸入申告を行います。
輸入関税の支払い、および必要な検査・手続きを経て輸入許可が下りると、コンテナ内の貨物の引き取りが可能になります。
輸入通関手続きの遅延は、最終的なリードタイムに大きく影響するため、注視すべきポイントです。
輸入許可が下りたコンテナは、コンテナヤードから引き取られ、トラックや鉄道などの内陸輸送手段によって、輸入者の指定する倉庫や店舗などの最終目的地へ配送されます。
これをもって、国際一貫輸送のプロセスが完了します。
国際的に使用される海上コンテナは、ISO(国際標準化機構)によって規格が定められており、輸送する貨物の種類に応じて多様なタイプが存在します。
最も一般的に使用される、密閉された箱型のコンテナです。
一般雑貨や工業製品、ECサイトで取り扱う衣料品や雑貨など、温度・湿度の影響を比較的、受けにくい貨物の輸送に利用されます。
冷凍・冷蔵機能を持つコンテナです。
食品や化学薬品など、温度管理が厳密に求められる貨物の輸送に使用されます。
屋根(天板)がなく、上部が幌などで覆われているコンテナです。
高さのある機械類や重量物など、側面扉からの積み込みが難しい貨物を、上からクレーンで積み込む際に利用されます。
側面(片側または両側)が全開になるコンテナです。
長尺物や重量物など、扉の開口部から積み込むのが困難な貨物に使用されます。
壁面と屋根がなく、床面と両妻壁(端の壁)のみで構成されたコンテナです。
コンテナのサイズを大きく超える、特殊な形状の重量物や長尺物の輸送に使用されます。
液体やガス、粉末などのばら積み貨物(バルク貨物)を輸送するためのタンク型のコンテナです。
コンテナ輸送の主役となる船には、主に以下の2種類があります。
コンテナ化以前から存在していた、船倉内に貨物を積み込む形式の船です。
コンテナだけでなく、バラ積みの貨物や大型機械なども運べますが、荷役作業に時間と労力がかかります。
コンテナを効率よく輸送するために特化して設計された専用船です。
大量のコンテナを、専用のガントリークレーンで迅速に積み下ろしできます。
現在の国際海上輸送の主流であり、物流の効率化・スピード化に大きく貢献しています。
コンテナ輸送が国際物流の標準となった背景には、多くのメリットがあるからです。
ISO規格により、コンテナのサイズが世界的に統一されているため、船、鉄道、トラックといった異なる輸送手段への積み替え作業が極めてスムーズです。
このため、輸送にかかるトータルの時間(リードタイム)が短縮され、物流の効率が大幅に向上します。
密閉性の高いコンテナに貨物を収納することで、積み替え作業中や輸送中の破損、汚損、盗難のリスクを最小限に抑えられます。
一度に大量の貨物を効率よく輸送できるため、輸送単価が下がり、大規模なコスト削減に繋がります。
また、荷役作業の自動化・機械化が可能なことで、人件費の削減効果もあります。
メリットがある一方で、コンテナ輸送にはEC事業者が留意すべきデメリットや課題も存在します。
海上輸送が中心となるため、航空輸送と比較すると輸送日数が長くかかります。
特に、遠距離への輸送ではリードタイムの長期化が在庫管理や販売計画に影響を与える恐れがあります。
コンテナ内は外気温や海水の影響を受けやすく、温度差による結露が発生しやすい環境です。
湿気対策を怠ると、貨物のカビや錆の原因となり、商品の品質に重大な影響を及ぼすため、商材によっては厳重な対策が必要です。
国際輸送には、輸出国・輸入国の通関手続き、船積みのための書類作成(B/L:船荷証券など)、保険手続きなど、専門知識を要する複雑なプロセスが伴います。
この煩雑さが、物流担当者の負担増や、中小企業の国際展開の障壁となることがあります。
コンテナ輸送は万能ではありませんが、特に以下のような貨物の輸送に最大限のメリットを発揮します。
コストを最優先し、リードタイムにある程度の余裕がある、耐久性の高い一般雑貨や工業製品に向いています。
タンクコンテナやリーファーコンテナなど、貨物の特性に応じた特殊コンテナを利用することで、安全かつ確実な輸送が実現します。
輸送効率が高く、一度に大量に運べるため、重量物や容積の大きい貨物を安価に輸送したい場合に最適です。
港から最終目的地まで、船、鉄道、トラックといった異なる輸送モードを組み合わせて一貫輸送したい貨物に適しています。
コンテナ輸送の「日数の長期化」や「複雑な手続き」といった課題は、ECサイト運営の経営層にとって、事業成長のボトルネックとなり得ます。
特に、専門知識を持つ人手の確保が難しい中小企業にとっては大きな問題です。
これらの課題を根本的に解決し、国際物流を最適化するための戦略的な選択肢が「物流アウトソーシング(3PL)」です。
ネオロジスティクスの物流アウトソーシングサービスでは、国際的な輸送手配から通関手続き、国内配送、そして在庫管理に至るまで、サプライチェーン全体を一括で代行します。
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いかがでしたか。コンテナ輸送の流れやメリット・デメリット、注意点について解説しました。
コンテナ輸送は一度に大量に輸送でき、コストを抑えられる輸送方法です。
コストを抑えて海外へ輸送したいと考えているなら、ぜひコンテナ輸送を検討してみてはいかがでしょうか。